胡主席は会議で、「手を取り合うアジアと欧州 協力と共同勝利」と題した重要講話を発表した。胡主席はこの中で、「ここ数年、米サブプライム危機によって引き起こされた金融危機が国際金融市場に深刻な打撃を与え、世界各国の経済発展と人々の生活に深刻な影響をもたらし、世界各国の政府と人々の心配を引き起こしている。この世界規模の試練に対し、世界各国は政策面での協調を強化し、協力を密接にし、共同で対応する必要がある。カギとなるこの時に、確固とした自信は何よりも重要だ。確固とした自信と共同努力があって初めて、我々はこの難関を共に渡り切ることができる」と指摘した。
胡主席はまた、「中国は、関連国が金融危機のために取った積極的措置を評価・支持し、これらの措置ができるだけ早く効果を上げることを願っている。中国は、この金融危機に対応するためのできる限りの積極的な努力をし、一連の重大措置を取った。中国は今後も、責任ある態度で、国際金融の安定と経済の安定を維持するため、国際社会と共に努力を続けていく」と述べた。
胡主席はさらに、「アジアと欧州は現在、深刻な変化と調整の段階にある。アジアと欧州が手を取り合い、協力と共同勝利をはかっていくことが、我々の最良の選択肢だ」と指摘した。
ASEMは1996年に設立され、現在は45のメンバーを持つ。このうちアジア側のメンバーは17カ国・機関で、ASEAN10加盟国とASEAN事務局、中国、日本、韓国、インド、パキスタン、モンゴルを含む。欧州側のメンバーは28カ国・機関で、EU27加盟国と欧州委員会を含む。
「人民網日本語版」 2008年10月25日