国務院新聞弁公室は10月29日、『中国の気候変動に対する政策と行動』白書を発表した。白書では、気候変動と中国の国情、気候変動の中国への影響やそれに対する戦略と目標、気候変動を緩和する政策と行動、気候変動に添った政策や行動を記述しており、社会全体の気候変動に対する意識の向上や、気候変動の分野での国際協力、システムの構造の建設状況も紹介している。

白書では、世界の気候変動が人類に及ぼすマイナスの影響も指摘している。発展途上国の中国は人口が多く、経済発展の水準も低い。また気候条件は複雑で、生態環境も脆弱なため、気候変動によるマイナスの影響を受けやすい。また経済の高度成長段階にある中国は、経済発展や貧困撲滅、温室効果ガス排出削減の重圧にも直面しており、気候変動に対応する情勢は厳しくその役割は重い。 　

中国は責任を負う発展途上国として、気候変動への対応を高度に重視している。中国は引き続き科学的発展観に基づき、経済発展や生態整備、現状と将来などを統一的に考慮し、気候変動への対策に関する『気候変動対策国家方案』を制定し、気候変動への対応のために一連の政策や措置を採っている。

気候変動の問題は、国際社会が共に直面する挑戦であり、この問題を解決するためには、世界各国や国際社会が力を合わせなければならない。中国は世界の国々とともに、全世界の持続可能な発展事業実現のために努力し、人類共通の気候システムを保護するために、絶えず新たな貢献を望んでいる。

『中国の気候変動に対する政策と行動』白書

「チャイナネット」2008年10月29日