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モスクワのクレムリンで温家宝総理と会談するメドベージェフ大統領 |
ロシアのメドベージェフ大統領は28日、中国の温家宝総理とクレムリンで会談した。温総理は「中ロの戦略的協力パートナーシップは12年間の発展を経て、堅固な相互信頼の基礎、整った協力体制、豊富な戦略的内容を備えるに至り、着実で健全な発展を続けている」と述べた。
温総理は「国際政治における深いレベルの複雑な変化、グローバルな試練の不断の増加、世界的な金融危機の激化・波及という現状を背景に、中ロが実務協力と戦略的協力を強化し、共同で試練に対処することは、両国の根本的利益に合致し、世界にとっても重要な意義を持つ」と強調。中ロの戦略的協力を通じて▽国際関係の民主化を推進し、国際社会の共通の願いを実現し、各国国民の共通の利益を反映させる▽信頼できる、安定した、公平な国際経済・金融秩序の構築を共同で促進し、中ロ両国の発展上の利益を効果的に守る▽重大な国際・地域問題において緊密な意思疎通と協調を保ち、両国の安全保障上の利益と世界の平和・安定を効果的に守る▽人的・文化的な交流と協力を全面的に強化し、両国の世々代々の友好を促進する―必要性を指摘した。
メドベージェフ大統領は「ロ中の戦略的協力パートナーシップは順調に発展しており、両国首脳は頻繁に交流し、協力は実りある成果を上げている。ロ中首相定期会談が成功を収め、多くの重要分野に及ぶ一連の協力文書が締結されたことは、両国の実務協力が前進への大きな一歩を踏み出したことを意味する。現在の情勢の下で、ロ中が協力を一層強化することには重大な意義がある。経済貿易・エネルギー・科学技術・人と文化など各分野の交流と協力を一層推進し、重要な国際問題における協調と協力を強化し、世界的な金融危機など各種の試練に共同で備え、対処していきたい」と述べた。
「人民網日本語版」2008年10月29日