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各国代表と上海協力機構事務総長 |
上海協力機構加盟国第7回首相会議が30日、カザフスタンの首都アスタナで開かれ、カザフスタンのマシモフ首相、中国の温家宝総理、キルギスのチュディノフ首相、ロシアのプーチン首相、タジキスタンのオキロフ首相、ウズベキスタンのアジモフ第1副首相に加え、オブザーバー国の代表であるモンゴルのバヤル首相、イランのダブディ第1副大統領、パキスタンのムクタール国防相、インドのシンディ電力相が出席した。アフガニスタンのマスード第1副大統領も議長国の賓客として出席した。
上海協力機構加盟国元首理事会第8回会議が8月にタジキスタンの首都ドゥシャンベで開催された。各国元首は政治、安全保障、経済、人文の各面で上海協力機構の協力を一層強化することを決定。「対話パートナー条例」を採択し、上海協力機構の一層の対外開放、協力拡大への新たな法的基盤とした。今回の首相会議は、ドゥシャンベサミットでの合意を全面的に実行に移し、加盟国間の各分野の実務協力を一層推進することが目的だ。
温総理は席上「最近の世界的な金融危機の広がりは、本機構加盟国の発展に、避けがたい試練と圧力をもたらしている。我々は一致団結し、協力を強化して、リスクを防ぎ止めチャンスを捉える能力を、共同で、効果的に高めなければならない。現有の政策協調・協力制度、特に各国中央銀行および経済主管当局間の協力制度を活用し、2国間および多国間による金融危機への対応策を模索しなければならない。中国は他の加盟国との意思疎通と協調を一層強化し、しっかりと、責任を持って、速やかに効果的な措置を講じ、危機による影響を最小限に抑える考えだ」と述べた。
会議では上海協力機構の枠内での協力が話し合われ、各国は▽貿易・投資・交通・エネルギー・通信・税関・農業・科学技術・情報・環境保護・災害対策面での協力を力強く推進する▽ネットワークインフラを整備し、多国が参加し、共に利益を享受する大型事業を重点的に実行する▽上海協力機構実業家委員会と銀行共同体の役割を一層発揮し、市場の流動性が低下した情況の下での金融機関によるさまざまな形式の協力を引き続き推進し、金融市場を安定させ、金融監督を強化し、金融の安全を確保する――ことで一致した。また、経済協力、人文協力へのオブザーバー国の参加をさらに拡大することでも合意した。
次回首相会議は09年に中国で開催される。
「人民網日本語版」2008年10月31日