温家宝総理は30日アスタナで、オブザーバーとして上海協力機構の第7回首相会合に参加したモンゴルのバヤル首相と会談した。

温家宝総理は、「世界金融危機など国際情勢が深刻化している中、各国が大きな試練に直面している。中国とモンゴルは、交流と協力を強め、共にリスクを取り除き、試練に取り組み、両国の善隣友好関係を新たなレベルに引き上げなければならない」とした上で、「政治的に相互信頼を深め、交流と協力を全面的に促すと共に、重点的な分野における協力を確実に推し進め、互恵を実現させる。同時に、多国間の事務における協力を強化し、共に地域の平和と安定を維持すべきだ」と強調した。

これに対し、バヤル首相は、「モンゴルは中国との友好協力関係の発展を非常に重視している。両国の指導者が相互訪問を強化し、政府間の経済貿易・科学技術連合委員会の機能を生かし、経済やエネルギーなどの分野における協力を拡大するよう希望する。モンゴルは、金融危機対策で中国と協力したい」との考えを示した。

「中国国際放送局　日本語部」より　2008年10月31日