杜青林・中共中央統一戦線工作部長（全国政協副主席）はこのほど北京で、ダライ・ラマ（14世）の私的代表であるロディ・ギャリ、ケルサン・ギャルツェンの両氏を接見した。杜部長は次のように述べた。

中国の平和発展は妨げられない歴史の流れであり、西蔵（チベット自治区）が祖国の大家族の中でたゆまず繁栄と進歩を続けていることは、誰の目にも明白な客観的事実だ。

中国共産党による指導の堅持、中国の特色ある社会主義路線の堅持、民族区域自治制度の堅持は、中華人民共和国憲法が明確に定めるもので、西蔵の最大の政治的現実でもある。「3つの堅持」を否定し、憲法に違反するいかなる行為も断じて許されない。「3つの堅持」は、いささかも揺るがず、一貫して遂行していく。

「中華人民共和国民族区域自治法」の運用にあたっては、▽国家の利益と中華民族の利益を一切に勝る原則として堅持し、国家の統一と民族の団結を断固として守る▽民族区域自治は我が国の単一制国家構造形式の具体的な体現であり、一部の国が実施している連邦制や国家連合制とは異なる▽民族区域自治は我が国の民族問題を解決する基本政策であり、国家が香港と澳門（マカオ）で実施している「一国二制度」とは異なる▽「真の民族自治」を旗印に民族に分裂をもたらし、民族の団結を損なうことは断じて許さない――点に必ず従わなければならない。

祖国の統一と領土保全を守るというこの原則的な問題においては、いかなる時であれ、いかなる情況であれ、いささかの動揺も逸脱もならない。西蔵の「独立」は駄目だ。「半独立」は駄目だ。「形を変えた独立」も駄目だ。ダライ・ラマは歴史を尊重し、事実を正視し、時代に順応し、自身の政治的主張を根本的に正して、暴力犯罪活動の画策や煽動、および「チベット独立」や祖国分裂を求める一切の主張と活動への不支持を適切に果たし、今年7月の北京対話での約束を適切に履行して、接触と話し合いの進展にプラスの環境を創造すべきだ。

ダライ・ラマに対する中央の政策は一貫した、明確なものだ。対話の扉は常に開かれている。ダライ・ラマが国家、人民、歴史、そして自身にとって有益な選択をすることを望む。

「人民網日本語版」2008年11月7日