胡錦涛国家主席は8日夜、アメリカのオバマ次期大統領と電話で会談した。
胡錦涛国家主席は先ずオバマ氏に選挙戦での勝利に祝意を表し、選挙期間中にオバマ氏が中米関係の重要性を強調し、協力の強化を主張すると共に、中国とともに地球規模の問題に対応し、世界の発展のチャンスをともに享受すると主張したことを高く評価した。
さらに胡主席は、「今後は両国のハイレベルまた各クラスの交流を維持し、戦略的対話を進め、各分野における協力を拡大し、重大な国際・地域問題などをめぐって協調性を強化するとともに、両国間の敏感な問題、特に台湾問題を適切に処理し、建設的な協力関係をさらに高いレベルへと引き上げていきたい」と述べた。
胡主席の祝意に対してオバマ氏は感謝した上で、「米中両国は発展に向けて多くのチャンスを有しており、協力を強化することで両国関係がさらに進展し、両国民に恩恵がもたらされるよう希望している」と語った。
間もなくワシントンで開かれる金融サミットについて、胡主席は「いかに有力な措置を講じ、市場の信頼を早急に回復し、金融危機の拡大を食い止め、実体経済への影響を出来るだけ減らす具体的な対応策を打ち出せるよう期待している」と述べた。これに対して、オバマ氏は「金融危機の解決には各国のより緊密な協力が必要であり、米中両国がサミットで協力を強化するよう希望している」と語った。
「中国国際放送局 日本語部」より2008年11月9日