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ブッシュ元大統領にインタビュー「30年前に中国の飛躍を予見」
発信時間: 2008-11-20 | チャイナネット

ブッシュ現米大統領の父親、ブッシュ元米大統領は11月、ヒューストンにあるオフィスで中国新聞社の取材に応じ、中国改革開放30年について自身の感想を述べた。「わたしは30年以上前に中国が将来米国と密接な関係を持つことになる可能性が大きいと見込んでいた。今わたしたちは双方共に中米の良好な関係が世界に対して何を意味するのかを知っている」とコメントした。

84歳になるブッシュ氏は、34年前に北京の胡同(フートン、下町の路地)を自転車で駆け回っていた情景に話しがおよぶと、「あの頃はバーバラとよく自転車で出かけたよ。彼女は彼女の自転車に乗り、僕は僕の自転車に乗って。もうずいぶん前のことだけど、今でも中国に行くと、『あっ、自転車を乗り回してた人だね!』って声をかけてくれるよ」と得意顔で語った。

1974年、ブッシュ氏に英国かフランスの米国大使になる機会が訪れる。当時、米国政府内で最も魅力とされていた職務だ。しかし、意外にも彼は中国への派遣を申請し、中国連絡当局の第2代主任となった。「自動車王国」から来た外交官が自転車に乗る話は一時話題となり、ブッシュ夫妻が自転車で天安門に行って撮った写真が新聞や雑誌に掲載された。

ブッシュ氏が中国を選んだ理由は、中国が米国と世界の将来に極めて重要になると当時感じていたからだという。「わたしは中国が飛躍すると予想していた。そしてわたし自身が『未来』の一部になるのを希望していた」。

ブッシュ氏の記憶にある30年余り前の中国は「灰色」。「あの頃の中国は閉ざされた国だった。大通りを行く人の着ているものはほとんど同じで、どれも古臭い、灰色の上着を着ていた。あまり外国人と接触したくないようだった」と語る。

しかし、最も強く印象に残っているのは、これとは別の一面を持つ中国だった。「国慶節に中国人は一家総出で出かける。公園で4世代が手を取り合っているのを見て、中国人も家庭を重んじることを知った。おもしろいのは、ほとんどの米国人が当時このことを知らなかった点だよ」と話す。

30年以上経ち、ブッシュ氏はまた中国に驚かされた。「最近北京五輪の観戦に中国を訪問して、中国のすばらしい仕事ぶりが世界各国に評価されるのを目にした。こんなに大きく変化するとは70年代には想像もつかなかったよ」。

これまで22回の訪中を通じてブッシュ氏が感じた中国の最も著しい変化は「開放」だという。「中国が国連で合法的な立場を回復したばかりの頃は、各国と積極的に接触することはなかったが、今では中国は世界の舞台で重要な役割を果たしているし、国際社会で責任を担う立場であり、各国からも尊敬を受けている」。

ブッシュ氏は、多くの米国人は中国の変化に明るくないと認める。「中国はさらに民主的に、人々はさらに自由になってきていると感じる。この点は疑いのないことだ。しかし一部の米国人は理解していない」。

ブッシュ氏は、中国の指導者を「知恵がある」、「強い」と評価する。鄧小平については、「中国を変え、中国に希望をもたらした。その結果、中国はより開放的な国となり、『統一パターン』から脱皮した。わたしは鄧小平氏から多くのことを学んだ」と尊敬の意を示した。

中国の変化は米国の利益にもなる。「30年以上前に米国は将来中国と密接な関係を持つことになる可能性が大きいと見込んでいた。今わたしたちは双方共に中米両国の良好な関係が世界に対して何を意味するかを知っている」。

新大統領については、「次期大統領がわたしや現在のブッシュ大統領と同じく、中米関係の重要性に明るいことを願う。双方が開放的な姿勢で互いに相手を受け入れてほしいと思う」と述べた。

「人民網日本語版」2008年11月20日

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