温家宝総理は16日、世界銀行のゼーリック総裁と中南海の紫光閣で会談し、「世界銀行は世界の開発分野における最大の金融機関、中国は最大の発展途上国であり、双方の協力は世界の経済と社会の発展にとって重要な意義を持つ」と述べた。
温総理はゼーリック総裁に、中国の経済情勢と世界的な金融危機への対応策を説明。「中国は13億の人口を擁する大国であり、都市と農村、各地域間の発展は不均衡で、1人当たりの平均収入はなお低く、なお多くの貧困層を抱えている。私たちは内需拡大を経済成長・社会発展・民生改善の結合、つまり経済発展を通じて人民の物質的・文化的ニーズを段階的に満たし、最終消費の効果的な牽引を通じて経済成長を促進する方針を打ち出している。このためには、農民の収入と困難を抱える人々への社会保障水準を引き上げ、就業ルートの拡大に努め、教育・医療・文化など社会事業の発展に力を入れ、社会保障的な中低所得者向け住宅供給事業を加速し、農村の飲み水・メタンガス・道路・電力・通信などインフラ設備の建設を推進し、生態環境を保護し、被災地の復興や貧困扶助事業を成し遂げる必要がある」と述べた。
ゼーリック総裁は「中国の経済・社会発展と貧困削減事業は多大な成果を上げた。中国の密接な協力パートナーとして、世界銀行は引き続き中国の被災地復興事業を支援していく。世界銀行は中国の発展を支持するとともに、国際開発の分野で中国と協力することを望んでいる。中国政府の積極的な内需拡大策は称賛に値する。中国経済の成長維持は、世界の金融安定と経済発展に対する最大の貢献だ。」と述べた。
「人民網日本語版」2008年12月17日 |