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中国、海賊対策でソマリア沖への軍艦派遣を検討
発信時間: 2008-12-19 | チャイナネット

 

外交部の定例会見で18日午後、劉建超報道官が記者の質問に答えた。

ーーソマリア沖の海賊制圧のため、中国がアデン湾に軍艦を派遣するとの報道は事実か。事実なら、どのような種類の軍艦を何隻派遣するのか。出航はいつになるか。

まず基本的な情況を説明する。相当長期間、特に今年以降、アデン湾とソマリア沖で、海賊による襲撃、船舶乗っ取り事件が頻発している。海賊問題はすでに国際的な公害となり、国際海運、海上貿易、海の安全にとって深刻な脅威となっている。いくつかデータを紹介したい。ケニア「船員支援プログラム」の統計によると、07年にソマリア周辺海域で海賊による乗っ取りや襲撃に遭った船舶は300隻余りに上る。今年は11月までに40隻余りの船舶、船員にして600人余りが乗っ取られ、現在もなお20隻余りの船舶、船員にして300人近くが海賊に取り押さえられている。

中国の場合、今年1月から11月までに、延べ1265隻の商船がこの航路を通過した。平均して1日に3潤オ4隻だ。中国の往来船舶の20%が海賊に襲撃されたことがある。中国に関係する乗っ取り事件は今年7件発生している。このうち2件では中国の船舶2隻と船員42人が被害に遭い、他の5件は外国の船舶だが中国人船員がおり、中国の貨物を積むか、香港の区旗を掲げた船舶だった。中国は現在までにさらに漁船1隻と船員18人が海賊に乗っ取られている。

先日国連が、国連憲章第7章に基づきソマリア沖で海賊を制圧するための措置を講じることを各国に認める決議を採択したことは、みなさんも留意しているだろう。ソマリア暫定政府も、同国領海に入り海賊を制圧するよう各国に呼びかけている。中国政府は、ソマリア沖海賊の制圧で国際社会が効果ある協力を行うことを歓迎し、国際法と国連安保理決議に基づき軍艦を派遣してソマリア沖海賊を制圧しようとする関係国の努力を支持する。中国はアデン湾とソマリア沖に近く軍艦を派遣して護衛活動に参加することを前向きに検討している。現在、積極的な準備と計画の策定を進めているところだ。準備が整った後に、みなさんに正式な情報を発表し、関係情況を説明する。

「人民網日本語版」2008年12月19日

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