中国国務院の温家宝総理は、1月9日から11日にかけて江蘇省の経済状況を視察した。温家宝総理は半年前、江蘇省の経済状況について調査や研究を行っているが、それに比べて今回の視察では、自信ということを最も多く提起した。
ある石油化学企業を視察した際には、「再び江蘇省を訪れ、経済や企業が困難に直面している様子を見た。しかし私の気分は以前よりいい。それは企業の指導者や従業員たちの精神面に大きな変化が起こったからだ。半年前から金融危機に対応し始め、今までに講じた措置で一応の効果があった。その効果はそれほど大きくはないが、困難を乗り越えようとした私たちの自信を強めた。自信を持てば勇気がわき、問題を解決する方法も見つかり、困難を乗り越える力を手にすることができる」と語った。
また温家宝総理は、企業責任者らとの座談会で次のように語った。「去年12月の経済状況は思った以上だった。一部の経済指標では回復の様子が見られ、一部の企業の販売量も増え始め、在庫品が少なくなって、電力使用量も上昇している。私はどこに行っても自信ということを強調している。今回の金融危機は多くの困難をもたらしたが、最終的に経済復興の日が来ると私は信じている」
「自信だけでは不十分で、方法がなければならない。政府は今年の両大会までに、一連の措置を採ることにしている。中央政府はすでに3つのプランを打ち出した。第一は内需を拡大して経済成長を促す10の措置だ。その核心は、積極的財政政策と寛容な貨幣政策で、特に大規模な財政を投入して、経済の発展を促進することだ。第二は、関連度が高く、産業連携が強く、国民経済に大きな影響を与える重点産業に対して、調整や振興の計画を取り決める。第三は、以前に決めていた科学技術の中長期計画に6000億元を投入する予定で、6つの専門項目のうち、経済の発展と緊密に関連する項目を優先的に発展させ、それを経済発展のための科学的な支えにする」
「中央政府の政策にしても、地方の政策にしても、企業が自ら立案する措置にしても、いちはやく、着実に、徹底的に実施して、途中でやめることはできない。中国は今回の金融危機で、最速で回復させて振興し、私たちは必ず自信と決意を持たなければならない」
「チャイナネット」 2009年1月11日 |