中国外交部の姜瑜報道官は5日北京で行なわれた定例記者会見で、温家宝総理のケンブリッジ大での演説が妨害されたことについて、「イギリス政府側もケンブリッジ大学側も、すでにお詫びの意を表した」と述べ、さらに次ぎのように述べた。
イギリスのブラウン首相は2月4日、温家宝総理に自筆の書簡を送り、中英関係及び温総理のヨーロッパ歴訪、イギリス訪問の成果を高く評価した。また、ブラウン首相は書簡の中で、温総理がケンブリッジ大学で行なった演説は大人気で、聴衆たちに深い印象を残したとしたうえで、演説が妨害されたことについてイギリス側としては非常に申し訳ないと思っており、警察側は法律に則ってこの件を処理していると述べた。
ケンブリッジ大学のリチャード学長も温家宝総理に書簡を送り、この騒ぎについて心からお詫びの意を表すとともに、温総理が天気が非常に悪い日であったにもかかわらず、ケンブリッジ大学を訪れたことを光栄と存じており、温総理の演説は中国に対する深い理解を促すものであると述べ、騒ぎが起こった際の温総理の落ち着いた対応に対し、敬服の意を表した。リチャード学長はさらに、暴力行為はケンブリッジ大学が大切にしている価値観と乖離するものであり、大学としては絶対反対するものであるとしている。
「チャイナネット」2009年2月6日 |