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08年11月17日、インド洋上を航行している、海賊に乗っ取られた「天裕8号」。(米海軍撮影) |
昨年11月14日にソマリア海賊に乗っ取られた漁船「天裕8号」とその全船員が、北京時間8日午後5時頃、無事解放された。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
現在同船は中国海軍アデン湾護衛艦隊の保護下にある。船員の健康状態を確認し、物資を補給した上で、安全な海域へ護送し、できるだけ早く無事に帰国させる予定だ。
天津遠洋漁業公司の漁船「天裕8号」は昨年11月14日にケニア沖でソマリア海賊に乗っ取られた。当時、中国の船員16人(台湾の船員1人を含む)と外国の船員8人が乗り込んでいた。中国政府は事件を非常に重く見、外交部と農業部が天津市政府と調整を行ったほか、在ケニア中国大使館、在エチオピア中国大使館、在ジブチ中国大使館や関係企業に指示して、救出活動を積極的に展開し、船員の安全を確保した。多方面の努力の結果、同船とその全船員は北京時間2月8日午後5時頃に無事解放された。
中国政府は救出された船員に心からの見舞いの意を表明。外交部も関係国の駐中国大使館にすでに状況を報告した。外交部領事司は中国の船員や船舶に対し、事件に巻き込まれるおそれがあるとして、イエメン、ソマリア、ケニア、タンザニア海域には当面、接近または進入しないよう改めて注意を促している。
「人民網日本語版」2009年2月9日