中国外交部の姜瑜報道官は12日、外交部の定例記者会見で、パキスタン大統領の中国訪問やジンバブエの首相就任、チベット問題などについて記者の質問に答えた。
記者:クリスティーズは、フランスファッション界の巨匠である故イヴ・サン・ローラン氏が収集した文化財をオークションにかけることになっているが、その中には流出した円明園の2つの銅像が含まれている。ある報道では、このオークションはすでに中止されたとあるが、中国政府はこれについてどのような立場にあるのか。
姜瑜報道官:クリスティーズが円明園の兎や鼠の首の銅像をオークションにかけることについて、中国国家文物局の責任者はすでにはっきりとした返事を出している。みなさんも知っているように、関連の文化財は2度目のアヘン戦争の期間、英仏軍に略奪されたもので、長い間、海外に流出した貴重な文化財である。中国はこれらの文化財に対して疑う余地もなく所有権があり、これらの文化財は中国に返還されるべきだ。戦争中に不法に略奪された文化財をオークションにかけることは、中国の人々の感情や文化的権益を傷つけ、関連の国際公約にも違反する。関係方面はこれについて真剣に考えてくれることを願っている。
「チャイナネット」 2009年2月13日 |