米国のヒラリー・クリントン国務長官は13日、ニューヨークに本部を置くアジア・ソサエティで講演し、米国と中国が積極的な協力関係を維持することが極めて必要であり、アジア太平洋地域および全世界の平和や繁栄にとっても極めて重要との考えを表明した。クリントン氏が公の場で米国のアジア政策について全面的に詳しく説明するのは国務長官就任後初であり、アジア政策の基調を定めるものとして受け止められている。
クリントン長官は「われわれは、米国と中国は互いの成功のために貢献し、かつそこから利益を得ることができると信じている」と述べ、中国と共通利益の基盤を固めるべく努め、関心を共有する分野で協力を強化し、機会を分かち合うことが、米国の国益に合致するとの考えを表明した。
クリントン長官はまた、朝鮮半島の核問題をめぐる6カ国協議における議長国としての中国の積極的な姿勢や、世界平和の維持への努力を称賛。「米国は引き続き中国との積極的な協力関係を維持していく。こうした関係が、米国の将来の平和・進歩・繁栄にとって必要なものであると信じる」と述べた。
「人民網日本語版」2009年2月16日