中国外交部の姜瑜報道官は17日の定例記者会見で、米国のクリントン国務長官の中国訪問について記者の質問に以下のように答えた。
「中国側は平等、相互尊重、互いに内政を干渉しないという原則のもと、米国と継続して人権問題について対話をすることを願っており、対話を通じて積極的な成果を収めることを目指している」
「中米両国の歴史や文化、社会制度、発展段階などが違うため、人権問題で食い違いが生まれるのは当たり前である。中米両国は1990年から、人権問題について数回の対話を行い、双方の相互理解を深めて食い違いを縮め、共通認識を広げて共に積極的な役割を果たしてきた。双方はクリントン長官の中国訪問で、共に興味を持つ他の議題についても深く意見交換することにしている」
「クリントン長官は、米国のアジア・太平洋政策についてのスピーチで、米国はアジア諸国と共に力を合わせて難関を切り抜け、双方協力の新時代を切り開こうと強調した。私たちは米国がアジア・太平洋地域の平和、安定、発展のために建設的な役割を発揮することを歓迎している」
姜瑜報道官は、クリントン長官の米国はプラスとなる中米間の協力関係を促すという姿勢を高く評価し、「良好な中米関係は、中米両国および両国の人々の利益に一致するばかりか、アジア・太平洋地域ないしは世界の平和や発展にプラスになると考えている。中国は米国とともに努力し、対話を強化して相互信頼を深め、協力をさらに広げ、新しい時期の中米関係が発展に向かってより健全で安定的に歩むために力を入れることを願っている」と語った。
「チャイナネット」 2009年2月18日