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中国国防部、周辺国とのトップ軍事往来を継続
発信時間: 2009-03-16 | チャイナネット

パキスタンで14日に行われた海上多国共同軍事演習「平和―09」が終了し、演習に参加した中国海軍の誘導ミサイル駆逐艦「広州」号が任務を終えて帰国の途に就いた。国防部外事弁公室の銭利華主任は、「長年にわたってわが軍は、国の全般的な外交方針に基づいて周辺国との軍事交流と協力を進めており、地域環境の安全を維持する上で重要な役割を果たしている」と述べ、以下のように語った。

 

トップ交流は軍事関係の全面的発展をけん引

最近、我が国の軍事トップは、相次いでロシアや日本、朝鮮、韓国、パキスタン、インド、ネパール、ベトナム、ラオス、カンボジア、タイ、バングラディシュなどの周辺国を訪問し、中国は2007年から、あわせて33回の軍事トップ代表団を派遣し周辺国を訪問、また38回の周辺国の軍事トップ代表団が中国を訪れている。これらのトップ交流は、双方の軍事関係や国家関係発展の促進、地域の平和と安定を維持するために重要な役割を果たしている。

 

周辺国との軍事関係を豊かにする実務交流と協力

トップ交流が発展するにつれ、周辺国との着実な交流や協力も深まりつつある。

1.共同の軍事演習と訓練。中国軍は2002年以降、相次いで周辺国の軍隊と17回の共同演習、4回の陸上共同訓練を行った。

2.軍事演習と部隊建設の相互研究。中国軍は最近、インド、パキスタンなどの一連の演習や、タイと米国、モンゴルと米国の演習にそれぞれ代表団を派遣し、46カ国の軍事指導者や軍事観察員を中国の軍事演習や、中国駐在外交武官を部隊や軍事学校の見学に招待している。

3.専門技術分野の交流と協力の展開。海外の軍事学校との交流や、学者や専門家の国際軍事学術会議の参加を通じて、青壮年仕官を組織して日本、韓国、パキスタン、インド、タイ、マレーシアなどで見学、学習を行っている。またロシアなどの国への軍事留学生の派遣を拡大し、関係国のためにも多くの軍事の人材を育成した。

4.積極的な人道主義援助など、従来とは異なる安全分野の交流と協力への参加。最近では周辺国の自然災害への人道主義救助活動に積極的に参加しており、インド洋津波やパキスタン地震などの災難救援中に緊急人道救援応急メカニズムを発動し、すぐに被災国に大量の救援物資を運び、しばしば救援部隊を派遣している。

 

相互信頼メカニズムは周辺地域の安定を促進

中国は10数年の努力で、ベトナム、カザフスタン、キルギス、ロシア、タジキスタンなどの国と、陸上国境画定や国境線の実地調査をやり遂げた。またベトナムや朝鮮、モンゴル、ロシア、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、インドとは、一連の国防協定に調印し、国境地帯の双方軍事活動をさらに透明化し、予測と制御の可能性を高めている。

相互信頼を深めるため、周辺国との戦略的対話も強化している。最近ではロシア、日本、タイ、パキスタン、モンゴル、フィリピン、インド、ベトナム、マレーシア、シンガポール、インドネシアなどと国防安全協議メカニズムを設立した。またベトナムと海軍の共同巡航を始め、韓国と空軍直通電話を開設し、日本とは海上連絡メカニズムの設置について協議している。

今年は引き続き周辺国や関係国とのトップ軍事往来を盛んに行い、年内には関係国と形式や内容の異なる共同訓練を行う計画だ。

「チャイナネット」2009/03/16

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