中国人民解放軍海軍創立60周年を記念するイベントが、20日から青島でスタートする。このイベントには、ロシア海軍の総司令官や米海軍作戦部長など5大陸29カ国の海軍代表団と、14カ国の艦艇21隻が参加。19日夜までに青島には12カ国17隻の軍艦が到着し、4隻は20日に到着する予定だ。
今回のイベントは「調和の取れた海洋」をテーマに、海上安全協力の強化や、共同で調和の取れた海洋環境を構築することを旨とし、イベント期間中には多国間海軍によるハイレベルフォーラムや閲兵式、艦艇に関する専門の交流、文化やスポーツ交流、小船による試合が繰り広げられることになっている。
中国側はこれらのイベントにより、各国の海軍が互いに理解や信頼、友情を深め、地域および世界の平和や安定、発展が促進するよう希望し信じている。
今回の閲兵式が実施される海域は、去年開催された第29回オリンピックと第13回パラリンピックのヨット競技場で、セキュリティはオリンピック基準で進められ、一部区域はオリンピック基準を上回る。海上パレード中は、海軍特殊部隊と海上警察パトロール部隊が出動し、港周辺と周辺海域の安全保障にあたる。
今回のイベントが青島で開催される理由について国防大学の李大光教授は、「青島は中国海軍の重要な基地であり、海域の気候や海況もこのイベントにふさわしい。青島は中国海軍の成長に緊密につながっており、海軍の数兵種はここで誕生している。1950年初には、海軍初の航空学校や高射砲兵部隊、海岸砲兵師団が次々と設立され、2年後には最初の潜水艦基地の建造も始まっている」と説明する。
「チャイナネット」 2009年4月20日 |