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海洋の平和と安全の共同維持について5つの提案
発信時間: 2009-04-22 | チャイナネット

中国人民解放軍海軍の呉勝利司令員(司令官)は21日、青島で開催されている多国海軍ハイレベルシンポジウム「調和の取れた海洋」で、中国海軍は世界各国の海軍と協力し、恒久的な海洋の平和と安全を共同で維持すると語った。

呉勝利司令員は同シンポジウムの主旨発言の中で、「21世紀は海洋の世紀で、調和の取れた海洋は世界各国の人にとって共同の価値理念とすばらしい追求である。今のところ海洋の情勢は全体的に平和だが、厳しい挑戦にも直面しており、新たに安全を脅かす問題は絶えず出現している。調和の取れた海洋を建設するために各国の海軍は協力しあうべきだ」と述べ、各国の海軍に5つの提案を出した。

1、国連が主導し公正かつ合理的な海洋の建設を堅持する。海軍は国際的な兵種であり、国際の海洋作業や海上軍事活動を実施する際、「国連憲章」の主旨と原則に従って、互いに国の主権と領土保全を堅持し、国連の権威を維持して、国連が世界の海洋作業を処理する際により大きな役割を発揮するよう支持し、国連の枠組みの中で積極的に海上の義務を履行する。

2.平等な話し合いを堅持し、秩序ある自由な海洋を建設する。平和と安全は、調和の取れた海洋建設で最も重要な前提である。国の強弱をとわず「国連海洋法公約」や関連の国際法に則り、平等な話し合いと交渉によって平和的に海洋の紛争を解決し、互いに信頼して疑わず、排除するのではなく参考にして、優劣を問わず相互を尊重する。そして海洋での軍事競争や衝突を防止し、海上の自由、平等、安全、秩序を維持する。

3、表面的な問題や深層原因を解決し、平和と安定した海洋環境を作る。今はテロリズムや分裂主義、極端主義が猛威を振るっている。また海上の武装略奪や密輸など多国間犯罪も多発しており、従来とは異なる安全保障上の脅威は、海洋の平和や安全を脅かす大きな挑戦になっている。各国海軍は、海洋の平和や安定の維持を当然負うべき責任とし、共同で海上の安全問題に対応して海洋の平和と安定を維持すべきである。

4、交流と協力を強化し、調和の取れた海洋を建設する。中国は「相互信頼、互恵、平等、協力」の新しい安全観を呼びかけ、時代の発展にふさわしい海洋の安全や協力メカニズムの構築を通して、調和の取れた海洋建設をサポートし、より広範でより積極的な軍事交流と海上の安全協力を繰り広げて、積極的に共同利益の交わる点を求める。各方面の利益を考慮して互恵を実現する。対話を通じて新しい共通認識を達成し、交流しながら信頼を促し、協力する中で共同発展を追及する。

5、海を敬い愛する。天と人が一つになった海洋を建設する。良好な海洋の生態環境は、調和の取れた海洋を建設する基礎であり、人類にとって生存と発展を実現するための重要な条件でもある。各国海軍は国際海洋環境保護公約の求めに従い、汚染防止や処理を重視し、先進的な環境保護の技術を活用して、海洋資源や生態、人文環境を守る。そして海洋環境への各国軍艦の無害化を次第に実現して、海洋を人類の生存や発展、進歩のために調和の取れた故郷にする。

「チャイナネット」 2009年4月22日

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