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外国メディア 中国はシーパワーの時代に戻る
発信時間: 2009-04-24 | チャイナネット

中国人民解放軍海軍創立60周年を記念して山東省青島で23日、中国海軍史上最大規模の観鑑式が行われ、14カ国21隻の艦艇が参加した。その中で外国メディアが、「中国は海軍の近代化の発展を示した」と驚いたのが、原子力潜水艦を含む数隻の中国海軍の戦略的艦艇であり、AP通信は「中国はすでに大国の競技場に立っている」と評価した。

イギリスのスカイ・ブロードキャスティングは、「2隻の攻撃型原子力潜水艦が薄霧の中から浮かび上がり、復活した中国海軍の最も強力な兵器として、これまでにない中国の近代化海軍の実力を示した」と報道。ロイター通信は、原子力潜水艦を公開した中国海軍は、周辺の海域から遠洋に向かう決意を表したとした。

BBCは、「今回の観艦式で中国は海軍の発展ぶりを世界に示した」と報じ、「ここで見聞きしたことは私に深い印象を与えた。ある面で私たちは中国海軍の能力を嫉んでいる」という現場で観艦式を見学したイギリス海軍の仕官の言葉を引用している。

フランス国際放送(RFI)は米国「僑報」の記事を引用し、「今回の観艦式は中国をシーパワーの時代に引き戻したことを意味する。中国は以前の近海防御の構想を革命的に進展し、ハードパワーを建設する決心で、貿易大国の身分にふさわしいシーパワーの時代に戻る合図を出した」と伝えた。

ほとんどの外国メディアは胡錦涛主席の、「中国は平和と発展の道を断固として歩み続ける。現在においても将来においても、どんな強さになっても中国は永遠に覇権を狙わず、軍事的拡張と軍備の競争を行わず、いかなる国にも軍事的な脅威にならない」という観艦式でのあいさつを報道しており、これについてAFP通信は、「総合的な実力を擁する中国は今回の観艦式を通じて、引き続き国際間の交流のルールに従うことを表し、すでに大国の競技場に立っている姿勢も示した」と話す香港バプティスト大学のジャン・ピエール・セバスチャン教授の言葉を紹介した。

しかしある外国メディアは、「中国は不安な信号を出している」と、中国海軍に対する米国の憂慮が深まる可能性があると指摘。スカイブロードキャスティングは、「北太平洋海域を従来のカバー範囲としている米国にとって、海軍の実力が向上している中国は、この地域での潜在的な挑戦者になる可能性がある」と報道する。

米海軍作戦部長のゲイリー・ラフヘッド上将は、「中国の空母建造の意図があまり明らかにならなければ、この地域の海軍の憂慮を引き起こすことも心配している」と述べ、BBCは、中米海軍は以前、外交的な摩擦を起こしているが、中米両国の軍事関係の漸進の妨げにはならならず、青島での観艦式に米海軍の2隻の艦艇が参加したことがそれを立証していると分析している。

中国海軍の実力に対して、外国のメディアは客観的に評価しており、AFP通信は「ある国々に比べれば中国海軍はかなり後れている。技術面では米国、日本、ロシアに後れを取っているが、容積総トン数から見れば中国海軍はアジア一」というセバスチャン教授の言葉を紹介。

またロイター通信は、「中国は確かに更に強い海軍を自らの力に投入する必要がある。米国を超えることができないにしても、より強い海軍は米国の影響力を相殺し、中国の利益を保護することができる」という中国人民大学国際関係学院の殷弘教授の言葉を引用している。

「チャイナネット」 2009年4月24日

 

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