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厦門大学附属中山病院の医療スタッフのもとを訪れ、新型インフルエンザ対策や医療改革の現状を把握する温総理 |
温家宝総理(中共中央政治局常務委員)は8日から10日まで福建省を視察した。温総理は厦門(アモイ)、泉州、福州で、世界金融危機対策や経済・社会発展の促進について調査し、台湾海峡西岸経済区の発展の大計を幹部・大衆と論じ合った。
福建省を中心とする海峡西岸経済区は、沿海経済ベルトの重要な一部であり、全国の地域経済発展配置において重要な位置を占める。先ごろ国務院が「福建省による海峡西岸経済区の建設加速への支援に関する若干の意見」を採択したことに、福建省の幹部・大衆は大いに鼓舞された。
温総理は視察で「海峡西岸経済区の建設加速は、中央が長期間の準備を経て打ち出した重要な政策だ」と強調。その基になった考えとして次の3点を挙げた。
(1)海峡両岸の平和発展という現在の好機を捉え、両岸の経済協力を強化し、共同発展を促進する。これは両岸人民の利益に根本的にプラスである。
(2)全国的な経済戦略配置の一層の整備。珠江デルタ、長江デルタから環渤海まで、中国沿海地区の発展戦略はいずれも手はずが整えられている。福建省東部は台湾地区と一衣帯水であり、北は長江デルタに連なり、南は珠江デルタに接し、背後には中・西部地区を控え、香港・澳門(マカオ)および海外とも密接なつながりを持つ。海峡西岸経済区の建設加速は、福建省が比較優位を一層発揮し、新たな経済成長地帯を育成するうえでプラスだ。
(3)目下の世界金融危機対策と国家の長期的発展にプラスである。
「人民網日本語版」2009年5月11日