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新型インフルに対する中国の反応は「過激」?
発信時間: 2009-05-22 | チャイナネット

 

新型肺炎(SARS)と新型インフルエンザ(H1N1)の2回の感染症に対する中国政府の措置は、SARSは「反応が遅かった」、新型インフルエンザは「反応が過激だ」という外国の非難を受けた。

中国政府の対応は人間本位

確かにSARSに対する中国政府の処置は間に合わなかった。それに初期対策はそれほど科学的ではなかったが、すぐに科学的で秩序ある有力な措置を講じ、ついにSARSを抑えることができた。SARS対策の経験がある中国は、今回の新型インフルエンザでの対応で、体温測定や隔離措置を実施し、感染の状況をすぐに国民に知らせている。

しかしこうした中国の予防措置は意外にも、一部の西側の役人や専門家から過激だという非難を招いた。世界保健機関(WHO)もその前に、彼らの非難を浴びているが、今や数多くの国や地域に広がった新型インフルエンザに対して、中国政府の対応は本当に過激なのだろうか。よく分析してみれば、中国政府の対応は人間本位で積極的で効果があることが分かる。非難されるのではなくほめられるべきで、他の国も見習うべきだろう。

国民を疫病発生の脅威から救うために

ある非難は、中国は新型インフルエンザとSARSの致命的なところと伝染性を区別していないというものだ。今は新型インフルエンザの発生初期で、WHOや各国の医学専門家も新型インフルエンザの変異や、少し時間がたってもう一度、感染が広まるかどうかについては未知数としている。

以前発生した2度のインフルエンザは、1000万人の命を奪った。これまでの新型インフルエンザの致死率はそれほど高くはないが、ウイルスの性質を科学的に判断する前に、主観的な判断は科学的ではない。

他にも、中国の指導者はどうして過激な対応を避ける必要があるのか分からず、外国のメディアや国外の人たちの世論を理解できないという非難がある。これはさらに肝心な点を言っていない。

疫病の発生は命にかかわる一大事だ。一貫して人間本位を強調してきた中国政府が、外国メディアに非難されたからといって、国民を疫病発生の脅威から救う戦略を変えるだろうか。

また関連国や地域の役人は、中国政府の隔離措置を非難し、「自国民が差別を受ける」と恨み言を言った。だが中国は、内外の濃厚接触者にはみんな同じように対応している。そのため差別という言葉はどこから出て来るのだろうか。また隔離された人の何人が差別されたと言っているのだろうか。中国はさまざまなルートを通じて関連国と交渉し、新型インフルエンザを予防する面で、国際協力を強化する願いを誠実に表している。

小さなウイルスによる損失は計り知れない

特殊な国情から中国は、新型インフルエンザに対して油断してはいけないと決めた。中国は人口密度が高く流動人口も多い。また医療や衛生施設は先進国に比べて大きな差がある。予防に問題があれば、小さなウイルスが世界最大の発展途上国である中国に与える損失は計り知れない。そして非常に厳しい予防措置を取った中国は、世界的な範囲でウイルスの感染を遮断するために大きな貢献をした。

事実、中国が厳しい予防措置や宣伝、教育を行ったことで、人々の中に恐怖心を引き起こすことはなかった。逆に社会各界の理解と支持を得られたことがそれを証明し、またインターネットの掲示板に書かれた政府への支持一辺倒がそれを物語っている。

新型インフルエンザの発生後、中国全土の感染者は、国外で感染して帰国した数人を確認しただけで、ほとんどの濃厚接触者の隔離も次々と解除されている。これは、感染者の数が激増するほかの国と比べて際立っており、中国の方法が科学的に有効だということを証明した。

WHOの陳馮富珍事務局長はWHOへの批判に対して、疫病に対する過度の準備は、準備しないよりもいいと話しているが、新型インフルエンザが蔓延している国こそ、自らの措置が科学的であるのか、科学的なのかを反省する必要がある。

中国政府がどんな措置を採っても、西側の人たちは私たちのやり方はよくないと非難する。しかし今はこうした言い分を気にかけないほうがいい。国民が政府の措置を正しいと思っていればそれでいいのである。

「チャイナネット」 2009年5月22日

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