中国共産党の胡錦涛総書記の招きに応じて5月25日から中国大陸を訪問していた中国国民党の呉伯雄主席ら一行は、6月1日午後に南京から台湾に戻った。
中国共産党中央台湾事務弁公室の王毅主任が空港まで見送ったが、その際、「今回の訪問で中国共産党と中国国民党の指導者が、『台湾独立』に反対し、大陸の海峡両岸関係協会と台湾の海峡交流基金会が1992年の会談で達成したいわゆる『92共通認識』の政治的基盤を守り、相互信頼を絶えず強化することで意見の一致を見た。このような相互信頼を構築したからこそ、両岸関係がわずか1年だけで大きな成果を上げたのだ。今後も、関係発展のために相互信頼をさらに強めていくべきだ」と述べた。
これに対して、呉伯雄主席は「去年以来、両岸関係は新たな発展の契機を迎えている。両岸の人々は協力と共栄を願っており、これをきっかけに平和発展という正しい方向が確認された。海峡両岸は、善意と相互信頼だけでなく、実際の行動でも助け合っており、これが共栄を目指す最も良い表れである。これは今後、両岸の人々からますます多くの支持を得るだろう」と語った。
「中国国際放送局 日本語部」より 2009年6月3日