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外交部記者会見 朝鮮核問題、チベット問題、中日経済ハイレベル対話について
発信時間: 2009-06-03 | チャイナネット

中国外交部の秦剛報道官は2日の定例記者会見で、朝鮮の核問題、チベット問題、エールフランス機の事故、第2回中日経済ハイレベル対話などについて記者の質問に答えた。

 

朝鮮の核問題について

問:最近、朝鮮外務省の報道官が、朝鮮の2回目の核実験に対する中国の反応を非難しているが、それについてどう考えているか。また朝鮮は大陸間弾道ミサイルの発射を準備しているが、中国側はどう答えるのか。

秦:中国は朝鮮半島の非核化を実現し、核拡散に反対して、北東アジア地域の平和と安定を守るために努力している。私たちの立場は一貫しており、明確で周知のことだ。私たちの努力はだれの目にもはっきりしている。

朝鮮が2回目の核実験を実施したあと、中国外交部はすぐに声明を発表し、私たちの原則と立場を述べた。今の状況からして私たちは、関係各方面は冷静さと自制を保ち、北東アジア地域の平和と安定の大局を守ることを重んじ、そのために努力して、情勢の更なる悪化を避けるよう望んでいる。

問:近々朝鮮を訪問予定だった全国人民代表大会常務委員会の陳至立副委員長は、すでに訪問したのか、それとも取り消されたのか。

秦:国内スケジュールが原因で、6月初旬の陳至立副委員長の朝鮮訪問は取り消された。

問:中国政府が朝鮮との全ての正式な往来を一時的に中止しているという報道があるが、それは確かなのか。

秦:中国と朝鮮の間では平常どおり人的な往来を行なっている。

 

エールフランス機の事故について

問:行き方不明になったエールフランス機447便に中国籍の乗客が9人いると発表されたが、それは確かなのか。また事件後に中国の外交部はどのような応対措置を講じたのか。

秦:これは非常によくないニュースだ。最終的な事実の確認を待たなければならないが、今のところ私たちの心と乗客の家族とは一緒だ。

中国外交部は事故後、すぐに応急マニュアルを実施に移し、フランスとブラジルの中国大使館、在リオデジャネイロ中国領事館に、フランスとブラジルの関連部門や航空会社に対して、同機に中国籍の乗客が乗っていたかどうか確認するよう指示を出し、今の段階では9人の中国籍の乗客が同機に搭乗していた。

外交部と関連の大使館、領事館は、引き続き関連方面と密接に連絡を取り合い、事故救援の進展を追跡し、今後のことを適切に処理する。外交部領事保護センターは24時間のホットラインを開設した。電話番号は010-65964087で、もしこの航空機に乗っていた人の家族や友人が何か問題がある場合は、この電話で問い合わせることができる。

 

チベット問題について

問:最近、ポーランドのワルシャワ市がダライ・ラマに「栄誉市民」の称号を授与したことについて。

秦:ダライ・ラマは長い間、海外に逃れ、中国を分裂させ民族の団結を壊した政治亡命者である。チベットの業務は中国の内政であり、中国政府と国民はダライ・ラマが、いかなる身分いかなる名目で国際社会に行って中国を分裂させる活動に対して断固として反対し、いかなる外国の政治家とのいかなる形の接触にも決然と反対する。これについての私たちの立場は一貫しており、明確で動揺しない。この問題で責任を負わないいかなる国のやり方も、中国の内政を乱暴に踏みにじる行為であり、関連国と中国の関係をひどく壊すだろう。

 

第2回中日経済ハイレベル対話について

問:間もなく日本で第2回の中日経済ハイレベル対話が開催されるが、これについて中国側の期待は何か。

秦:今回の対話について中国商務部の陳徳銘部長は2日午前、ブリーフィングを催した。今回の対話は、中日が戦略的な互恵関係を全面的に構築し、国際金融危機が深刻になり広がっているという背景のもとで開催されるため特別重要な意義がある。

私たちは今回の対話を通じて、両国間の相互理解と協力が促進され、中日の経済や貿易関係の発展が推進されることを望んでいる。両国はこの対話を利用して、両国の経済や貿易の協力、国際金融危機への共同での防御、国際金融市場の安定、世界経済の回復などの重要な問題について意見交換をする予定だ。私たちは双方が共に努力して、必ず期待している結果を出し、成功を収めることができると確信している。

 

「チャイナネット」 2009年6月3日

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