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温家宝総理に靴を投げた学生が無罪に
発信時間: 2009-06-03 | チャイナネット

英ケンブリッジ大学で2月2日、温家宝総理の講演を妨害したマーティン・ヤンケ被告の3回目の公判が2日午後にケンブリッジ地方裁判所で開かれ、判事は無罪を言い渡した。中国新聞社が伝えた。

判事は判決で(1)ヤンケ被告には講演者に危害を加える意図があった(2)ヤンケ被告の行為による騒擾効果は犯罪を構成するには不十分(3)判決はヤンケ被告の行為を許すことを意味するものではなく、今後同様の行為を行ってはならないと被告に警告するものである--の3点を明らかにした。

1日の公判に続き、2日も検察・弁護側双方の立証が行われた。ヤンケ被告は1日は発言しなかったが、2日は判事と検事の質問に答えた。ヤンケ被告は無罪を主張し続けたが、前後の発言には矛盾が目立った。

2日の検察・弁護側双方の争いの焦点は(1)ヤンケ被告の行為が言論の自由の限度を超えて、暴力行為を構成するか否か(2)ヤンケ被告の行為が周囲の人々にパニックや恐怖を引き起こしたか否か(3)ヤンケ被告の行為はあらかじめ計画されたものか否か--の3点にあった。

検察側に行為の計画性を問われると、ヤンケ被告は、ブッシュ米大統領に靴を投げたイラク人を模倣する考えが事前にあったと述べる一方、最終的には現場で実行を決意したとも述べた。判事に、講演者に危害が及ぶ可能性がどれだけあるか意識していたかと問われると、最初は「少しは可能性があった」と答えたが、後に「可能性はなかった」と口裏を返した。

判決後、検察側は記者の質問に、控訴するつもりはないと答えた。これは判決の確定を意味する。

「人民網日本語版」2009年6月3日

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