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朝鮮ミサイルを懸念のアラスカ、迎撃能力強化へ
発信時間: 2009-06-08 | チャイナネット

 

朝鮮が6月中旬に大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射する可能性があると米国メディアが報じて以来、米太平洋沿岸に位置するアラスカ州の政府と住民は常に緊張状態に置かれている。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

少なからぬ米軍・政府幹部は、朝鮮が米国へのミサイル攻撃に踏み切った場合、アラスカ州が最初の標的となる可能性が高く、同州に配備する迎撃ミサイルや戦闘機を増強すべきだと指摘する。

米韓の情報機関筋は先に、山陰洞兵器研究所に車両が頻繁に出入りする様子を米軍の偵察衛星が察知したことを明らかにし、朝鮮は新型のICBMの発射を準備しているらしいとの見方を表明した。このミサイルは射程距離5000キロ以上と見られ、ハワイ・アラスカ両州を十分標的に収める。6月中旬に組み立てが完了する見込みだ。

このニュースはアラスカの住民の関心を強く引いた。アラスカは太平洋北西岸に位置する、米国最大の州・飛び地で、朝鮮から最も近い領土の1つでもある。米軍は戦略的視点から、「最前哨」の異名を持つグリーリー対弾道ミサイル基地を含む、多数の空軍・陸軍基地を同州に設けている。アラスカには米国最大のプルドー湾油田もあり、北部の産油地帯と南部の港湾を結ぶ全長1300キロ余りのパイプラインは、国内で最も重要な石油輸送システムの1つだ。

これら重要施設のどれもが、長距離ミサイルの攻撃目標になる可能性があると複数の軍事アナリストが指摘する。

米国の政界は目下、アラスカに配備する軍事力、ミサイル防衛能力を強化するよう政府と議会に圧力をかけようとしている。

米レキシントン研究所のある軍事専門家は「最も攻撃を受けやすい目標はアラスカだが、現在の防衛システムでは全く不十分だ。オバマ政権は先に中止したミサイル防衛システムの予算を慎重に再検討し、アラスカの住民を戦火の前線に押しやることのないようにすべきだ」と指摘する。

「人民網日本語版」2009年6月8日

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