外交部の秦剛・報道官は9日、定例記者会見を開き、国内外の記者からの質問に答えた。
パリ市長がダライ・ラマと面会し、パリの「名誉市民」の称号をダライに授与した問題に関し、秦報道官は以下のように述べた。
チベット問題における中国の立場は明確で、一貫しており、確固不動だ。チベット問題は中国の核心的利益に関わる、重大な政治的関心事であり、中国の主権と領土保全に関係があり、中国人13億人の民族感情に影響を及ぼす問題だ。中国はパリ市が中国の反対を顧みず、ダライにいわゆる「名誉市民」の称号を与えたことに、強い不満と断固反対の意を表す。パリ市の今回の行為は、昨年にパリ市議会がダライへの「名誉市民」称号授与を決定したことに続く、中国人に対する挑発行為であり、中国人の強烈な憤りを引き起こした。今後、パリ市と中国の関連都市との協力関係に大きな損害がもたらされ、中仏関係に大きな障害がもたらされることは避けられない。中仏関係は少し前まで、チベット問題のせいで深刻な困難を迎えていた。両国の各界有識者の共同の努力のもと、中仏関係は再び健全な発展の軌道に乗ったところだった。中国はフランスが中国と共に、両国関係の成果を重視し、両国が達した共同認識をしっかりと実行し、様々な障害を排除するため努力し、中仏関係の健全かつ安定した発展を推し進めることを望む。また、中国はパリ市に対し、中国の内政に干渉する全ての行為を中止し、適切な措置をとり、直ちに誤りを正し、誤った道を歩み続けることのないよう要求する。
「人民網日本語版」 2009年6月10日 |