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中国指導者の軍強化の思想 60年の変化と不変
発信時間: 2009-06-17 | チャイナネット

文=唐偉傑

中国海軍が今年4月23日に青島周辺海域で挙行した盛大な閲兵式は、新中国成立60周年という国慶節の大閲兵に向けたプレリュードとも言えるだろう。国防部は、今年の国慶節の閲兵式では、国産の現役主戦装備を主体に、中国の特色ある武装システム構築の成果を重点的に示す考えを強調した。

 

仮に装備はやはり形而下における「器」だとするなら、国防と軍隊建設の思想は、軍事力の発展を導く形而上における「道」であり、この60年来、中国軍の「器」は「世界の製造」から「情報化へと邁進」し、中国軍の「道」では、情勢、事に応じて図り、変化させ、独自色を備えた道へと歩み出した。

 

「人民による戦争」から「中国の特色ある精兵の道」に至るまで、「中国の特色ある軍事変革」から「科学的発展観による指導」に至るまで……新中国成立60年来、世界の構図は転換し、歴史的条件も変化し続け、国防と軍隊建設はそれぞれの時代にそれぞれ異なる課題に直面した。歴代の指導者は解放を求め、軍を興す政策、軍を強化する道を進むに当たり、それを継承して堅持する一方、情勢に応じて動きを変えながら革新、発展を求めてきた。

 

強い軍の近代化への道 より進展の時代に

抗日戦争初期、中国共産党員はすでに「軍隊の近代化」という命題について思考していた。11年後、中華人民共和国成立祝典の閲兵式で、解放軍は「万国製造」の武器を手にし、ラバや馬で火砲をひきながら天安門前を通り過ぎた。この瞬間、近代化された国防と軍隊を建設するという課題がより鮮明に浮かび上がった。

 

1950年、毛沢東は「中国は強大な国防軍を確立しなければならない」と提起。復興に向け様々な課題を抱える新中国は、様々な困難の中、国防の近代化に向けて基本的な模索と実践を行っていた。その時から、「近代化」は中国の国防と軍隊の建設の根本をなす「綱要」となり、数代にわたる指導者の思想を貫いていった。

 

建国当初の波瀾と停滞を経て、80年代、鄧小平は軍隊の中心任務は近代化の問題を解決することであると指摘。改革開放を進める中、鄧小平とその後継者は一貫して「強大な近代化された正規の革命軍を建設する」という課題に力を尽くした。

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