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上海協力機構サミット開催、胡主席が重要演説
発信時間: 2009-06-17 | チャイナネット

 

加盟国大統領、オブザーバー国首脳、議長国賓客の合同写真

 上海協力機構加盟国元首理事会第9回会議が16日、ロシアのエカテリンブルクで開催された。会議には中国の胡錦濤+国家主席、カザフスタンのナザルバーエフ大統領、キルギスのバキーエフ大統領、ロシアのメドベージェフ大統領、タジキスタンのラフモン大統領、ウズベキスタンのカリモフ大統領が出席。各国首脳は「上海協力機構加盟国元首エカテリンブルク宣言」など重要文書に共同署名し、「上海協力機構加盟国元首理事会会議共同コミュニケ」を発表した。

 各国首脳は発言の中で、昨年のドゥシャンベサミット以降の上海協力機構の発展を振り返り、総括し、世界金融危機の衝撃下の情勢を深く分析し、団結と協力の強化、加盟国間の貿易・投資の円滑化、地域経済の回復促進、地域の安全の維持といった問題を重点に、踏み込んだ意見交換を行った。

 胡主席は席上「手を携えて世界金融危機に対処し、調和あるすばらしい未来を共に創造する」との題で重要演説を行い、「現在、国際情勢にはかつてない複雑かつ深いレベルの変化が起きている。国際構造には重大な調整の気運が生じ、各国間の相互依存は日増しに緊密化し、世界の多極化と経済のグローバル化は深いレベルで進展している。同時に、食糧安全保障、エネルギー資源安全保障、公共衛生などの問題が際立ち、テロ、麻薬の生産と密売、国際組織犯罪が猛威を振るい、海賊が跋扈している。特に世界金融危機は依然拡大を続け、世界経済への打撃が日増しに顕在化している。世界経済・金融情勢は依然厳しく、少なからぬ国で経済が後退し、社会の安定が大きな試練に直面している」と指摘した。

 胡主席はまた「世界金融危機を前にわれわれは、自信を固め、互いに支持し、同舟相救い、共に難局を克服すべきだ。政治・安全保障・経済・人文分野の本機構の実務協力を全力で推進し、自国の力を強化し、本機構の事柄をしっかりと処理するべきだ」と強調。以下の点を挙げた。

 (1)政治的相互信頼の強化
 (2)経済協力の強化
 (3)安全保障協力の強化
 (4)人文交流の拡大
 (5)対外開放の堅持

 胡主席は「中国は約束を恪守し、本組織の枠組での多国間・二国間協力を引き続き支持していく。このために中国は100億ドルの融資支援を実施し、各加盟国の世界金融危機対策のために自らの努力を行う。このほか、貿易・投資促進団を派遣し、各加盟国との貿易および双方向投資を推進する」と指摘した。

 胡主席はさらに「中国は平和発展路線を堅持し、これまで同様に独立自主の平和外交政策を遂行し、隣国に善をなし、隣国をパートナーとする近隣外交方針を堅持し、各国と共同で試練に対処し、チャンスを分かち合い、当地域、さらには世界の平和と発展に一層の貢献を果たしていく」と表明した。

 「人民網日本語版」2009年6月17日

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