胡錦濤国家主席がイタリアへの公式訪問を終えたことを受け、同行した楊潔チ外交部長が、その成果を随行記者に語った。

胡錦濤主席の今回のイタリアへの公式訪問は、極めて成功した訪問だった。胡主席はナポリターノ大統領との会談、ベルルスコーニ首相および上下両院議長との会談のほか、イタリアの政界・商工業界・報道界の人々と幅広い接触をもった。両国首脳は両国関係の発展の過程を振り返り、来年の国交樹立40周年とイタリアにおける中国文化年の開催を契機に、ハイレベル交流を強化し、政治的相互信頼を増強し、実務協力を拡大し、両国の包括的戦略パートナーシップを新たな段階へと押し上げていく考えで一致した。経済貿易協力の深化、世界金融危機への共同対処が、両国首脳の会談の重点となった。双方は協力分野の拡大、協力の成果の強化、新たな協力軸の育成で合意した。中国がイタリアに貿易投資促進団を派遣したことは、両国の経済貿易関係の発展への中国側の誠意と積極的な姿勢を存分に示すものであり、イタリアの首脳や商工業界の人々から熱烈な反響を得た。両国の企業は、貿易・環境保護分野の協力協定も多数締結した。

胡主席は両国関係の発展の将来を展望し、中国は来年の国交樹立40周年を契機に、イタリア側と手を携えて努力し、友好協力の伝統を共同で発揚し、世界金融危機に共同で対処し、両国の包括的戦略パートナーシップを新たな段階へと押し上げていくことを望んでいると指摘した。

両国関係の評価と両国関係の一層の発展に関する胡主席の提言は、イタリア側首脳から前向きな反応を得た。イタリア側は、経済貿易・観光・科学技術・環境保護など各分野で中国との実務協力を引き続き拡大し、来年のイタリアにおける中国文化年を成功させ、両国関係の継続的な前進を促していく意向を表明した。

「人民網日本語版」2009年7月8日