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中国海軍護衛艦隊、船舶の安全確保に各種措置
発信時間: 2009-10-27 | チャイナネット

 

中国海軍護衛艦隊は現地時間10月24日午後2時半(北京時間同7時半)、商船18隻をアデン湾西部の護衛解除地点まで無事護送した。これまでに中国海軍護衛艦隊の護送により、アデン湾やソマリア沖の危険海域を無事通過した国内外の船舶は1000隻に達する。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

インド洋の季節風が弱まるに伴い、海賊の活動は日増しに活発化している。特に各国海軍の護衛活動や海賊取締り活動の継続に伴い、海賊の活動は、分散化と臨機応変の度を高めている。海賊の活動が最も頻繁なのは、現在もアデン湾とその周辺海域で、10月以降、すでに20件の襲撃事件が起きている。アデン湾海域では各国海軍の守りが堅いため、乗っ取りの成功例はない。だが今月にはインド洋セイシェル諸島近海で、海賊による商船襲撃事件が7件発生し、商船4隻が乗っ取られた。特に10月19日に中国商船「徳新海」が乗っ取られると、22日にもパナマ船籍の商船「ハリク」とイタリア商船1隻がこの海域で襲撃され、うち「ハリク」は海賊に乗っ取られた。

セイシェル諸島近海の厳しい安全情況に関し、中国海軍護衛艦隊は国内外の商船に対して、同海域の航行をできる限り避け、仮に同海域を航行する場合は、警戒と防備を強化するよう警告している。

中国海軍護衛艦隊はまた、実際の情況に基づき、アデン湾、ソマリア沖で中国側の護衛を受ける船舶に対して、商船と人員の安全を確保するために各種の措置を講じている。これにはヘリコプター発進態勢の強化、航空パトロール回数の増加、艦載ボートを利用したパトロール、特殊戦闘隊員による船舶護衛の強化、昼夜監視態勢などの他、護衛する商船への海賊活動状況の速やかな通知や自己防衛能力強化指導などが含まれる。

現地時間22日午後5時(北京時間同10時)に始まった126回目の護衛活動で、中国海軍は特殊戦闘隊員の乗る艦載ボートを用意し、「安寧」「鴻輝」「振華24」の商船3隻への乗船護衛を行った。今月24日までに中国海軍護衛艦隊は、国内外の船舶1000隻に対する護衛任務を無事達成した。

「人民網日本語版」2009年10月27日

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