国境紛争や海上護衛、中印の軍事関係に影響

タグ: 中国 インド 国境紛争 海上護衛 中印の軍事安全関係

発信時間: 2010-04-01 10:07:47 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国現代国際関係研究院研究員・馬加力

中国とインドの安全をめぐる関係は非常に敏感な問題だ。その関係は両国の相手側の安全戦略に対する総合的判断にかかわっており、両国の政治関係の行方にもかかわっている。当面の状況の中、我々はこれまで以上に、両国の軍事と安全の関係を真剣かつ冷静に観察し、問題の病巣を摘出し、創造性ある提言を行い、有効な信頼構築のための措置を講じることで、中印の平和と繁栄に向けたパートナーシップがより豊かな内容を備え、より硬い基礎を築けるようにすべきである。

過去10年余りの間、双方が共に努力したことで、中印両国の安全をめぐる関係が著しく改善されたことに目を向ける必要がある。それは主に以下の面に見られる。

一.両国政府は互いに脅威にならないとの政治的意思を表明した

インドの大統領が2000年に中国を訪問した際、中印双方は公式文書の中で互いに脅威にならないことを明確に表明した。両国の指導者や高官はその後から最近に至る数多くの会談でも、依然として同様の考えを表明してきた。

中国側から見れば、中国は一貫してこうした判断を堅持してきた、即ち、中国が直面する主要な脅威は決してインドからのものではない、ということだ。インド政府の表明から見れば、インドは中国と良好な二国関係を発展させたいと願っており、国際舞台において協力と協調を強化したいと望んでいる。

二.両国の軍指導層は比較的頻繁かつ緊密な往来と接触を展開した

新世紀に入って以降、両国の国防大臣は何度も相互訪問を行っている。03年、フェルナンデス国防大臣が中国を訪問、対中姿勢を180度転換した。同年、中国の副総参謀長と別の2つの軍代表団がインドを訪問した。04年、曹剛川・国防大臣がインドを返礼訪問し、インドの陸軍参謀長が中国を訪問、軍事科学院と国防大学の2つの代表団もインドを訪問。05年5月、中央軍事委員会委員の梁光烈・総参謀長がインドを訪問し、インド軍トップと会見した。06年5月、ムカジ国防大臣が訪中。非常に敏感な航空宇宙指揮制御センターを参観し、曹国防大臣と会談後に「国防分野での交流と協力の強化に関する覚書」に調印したほか、軍事訓練や軍事演習、反テロでの協力、海賊取締り、共同の救済支援、人的往来の面での協力の適正化、長期化、拡大化を提言した。08年11月初め、中央軍事委員会委員の呉勝利・海軍司令官に続き、12月には馬暁天・副総参謀張がインドを訪問して第2回防衛安全協議を開催。09年、中国は中印国境地帯の防衛責任者である将軍数名の訪中を要請、北京や成都、ラサにある相対的に敏感な軍事施設を視察してもらうことで、善意を示し、疑惑を取り除き、中国側の西南方面駐留軍にインドを敵視する意思のないことを明確に表明した。

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