英ロイター 中国が珍しく明かした核戦略

タグ: 軍事白書 核反撃 核ミサイル

発信時間: 2010-04-27 17:32:35 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

イギリスのロイター通信社は22日、『中国が軍事白書で核戦略を明らかに』という文章を発表した。主な内容は次の通り。

22日付けの中国政府筋の軍事紙『解放軍報』では、珍しく中国の核戦略が明らかになった。この文章では、核兵器で中国を威嚇する敵を抑止させるために、中国は一定の核反撃能力を備えなければならないとしている。発表されたのは、核安全保障サミットが閉幕し、核兵器不拡散条約の将来を検討する5月の国際会議が間近に迫るなど核外交が密集する時期だ。

中国は次第に小規模な核武器庫の現代化を実現している。大幅に核兵器を削減しようと西側が提言していることに対して一部の批評家たちは、中国の核計画は不確定で西側の核削減計画に影響を与えると指摘している。

退役した徐光裕解放軍陸軍少将が『解放軍報』に発表した文章では、中国は核の威力を保つために必要な最低レベルの核を保有し、いかなる軍備競争も回避しているとしている。徐少将は「中国は断固として防衛的核戦略を実施し、いかなる時もいかなる条件の下でも、最初に核兵器を使わない政策をとことん堅持する。中国の核戦略の最も基本的な特徴は、簡単に言えば威力があり脅威がないということだ」と語り、中国が改めて核政策を考えることは明らかにしていないが、切れ味の良い口調で北京が核の力をグレードアップするという戦略を説明している。

徐少将はロイター通信の電話取材に応えた際、この文章は外部に対して、特に日本やインド、米国が中国の核立場に対する懸念を一掃するために書いたもので、すべての核兵器保有国と同じように、中国も独立で開発した最初の原子爆弾が出来てから、ずっと核兵器庫の状況は厳格に秘密にしてきたと語っている。

ストックホルム国際平和研究所の推定では、2009年時点で中国が保有する核弾頭は186基。米上院議員は、米露新核軍縮の批准について論争する時に中国を持ち出す可能性があり、核兵器削減に反対する一部の米国人も、大規模な削減により中国が追いつく速度を速めるのではないかとしている。

徐少将は、中国は必ず真実で効果的、信頼され、時代とともに発展する核力を保有し、核打撃を受けてから報復できる能力を備えなければならないと言う。

核の力をグレードアップするために、中国は次第に旧式の液体燃料弾道核ミサイルから固体燃料核ミサイルに換え、また新型の「晉」クラスのミサイル核潜水艦を建造している。余少将は「国際的な経験から、潜水艦が最も効果的に核の攻撃に対抗でき、潜水艦やミサイルのグレートアップが重点だ」と話している。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年4月27日

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。