中国の軍事費は世界第2? 専門家「外部の試算は混乱」

中国の軍事費は世界第2? 専門家「外部の試算は混乱」。 スウェーデンのストックホルム国際平和研究所が6月2日に発表した調査報告によると、経済不況に見舞われながらも、昨年の全世界の軍事支出は依然として増加し、過去最高に達した。うち米国の軍事費は6610億ドルと世界第1位で、一方の中国は1000億ドルで再び世界第2位だった…

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発信時間: 2010-06-09 14:29:37 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

スウェーデンのストックホルム国際平和研究所が6月2日に発表した調査報告によると、経済不況に見舞われながらも、昨年の全世界の軍事支出は依然として増加し、過去最高に達した。うち米国の軍事費は6610億ドルと世界第1位で、一方の中国は1000億ドルで再び世界第2位だった。

AFPは2日、報告を引用して、2009年に世界各国で1兆5310億ドルが軍事分野に充てられ、前年比で5.9%増、00年に比べるとさらに49%も急増したと報じた。報告によると、全世界で昨年、65%の国が軍事支出を増やした。同研究所は「多くの国が09年に公共支出を大幅に増やしたのは、ニーズを刺激して経済低迷に対応するためだ」と説明している。

同研究所が昨年発表した報告では、中国の08年の軍事支出は849億ドルで、初めて世界第2位となった。今年の報告で再び第2位に。09年の中国の軍事費の増加幅は米国に次ぐもので、1000億ドルと試算。だが同研究所も、この数字が中国政府の実証によるものでないことは認めている。中国政府が公表した09年の実質軍事予算の執行額は4950億元である。

また報告は、世界の主要な核保有国(米国、ロシア、中国、英国、フランス、インド、パキスタン、イスラエル)は8100個の弾頭を保有しており、「うち2000個は高度な警戒防備の態勢にあり、数分以内に発射できる」と指摘している。

中国側は今のところ、同研究所による順位づけに反応は示していない。中国の軍事専門家は環球時報紙の記者にこう語った。「西側機構による中国の軍事費の試算は一般に中国政府が公表した数字を上回っており、ストックホルム国際平和研究所の数字が最高ではない。同研究所はかつて中国の04-07年の平均軍事費を307億ドルと推算しており、一方、米国防情報局による同時期の試算額は1300億ドルだ。これは西側の研究機関の中国の軍事費の試算に混乱があることを示している」

別の軍事専門家は「それぞれ賃金・福利厚生と軍事の新機能、この2つの重要な要素が軍事費を押し上げた。まず、中国軍の福利厚生は長年にわたり低い状態にあり、士官・兵士の賃金と保障水準を彼らが得るべき水準まで引き上げるにはかなり大きな支出が必要である。さらに、洪水や地震被災への救援、危険防止、テロ取締り、国際援助など非戦闘的行動は日増しに専業化しており、それに伴い新たな支出がもたらされている」と説明する。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年6月9日

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