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2、東風-21
英国のサイト「チャイニーズ・ディフェンス・トゥデー」は2010年6月4日、「東風-21(CSS-5)中距離弾道ミサイル」と題する論評を掲載した。
国慶節閲兵式に登場したミサイル「東風-21」
「東風-21は一種の2段式固体燃料推進による単一弾頭中距離弾道ミサイルシステムであり、『長嶺(Chang feng)機械電気技術研究院』が研究開発した。巨浪-1潜水艇発射弾道ミサイルを発展させたもので、当面は戦略任務に用いる予定で、以後の系列タイプの設計は核攻撃及び通常攻撃任務に用いられる。最新型の東風-21Dは、世界で最初の、現在のところ唯一の対艦弾頭ミサイル(ASBM)と言われており、東風-21はさらに宇宙ロケットと対衛星/対ミサイル兵器の運搬手段として発展していくだろう」と指摘している。
■東風-21の開発プロセス
資料写真
1965年8月、固体推進ロケット技術の研究開発に着手。「四院」(研究院の名称)で研究チームが組織され、1段式弾道ミサイル・東風-16の設計が提出された。
1967年、初のミサイル搭載原子力潜水艇の建造を決定。中距離弾道ミサイル1個の搭載が求められたことから、東風-16プロジェクトは廃止、その代替として2段式固体推進潜水艇発射弾道ミサイル・巨浪-1を開発することになった。
1970年、「四院」が巨浪-1の設計の枠組みを策定し、「一院」がこれに沿って設計を見直し。「四院」は固体ロケット技術の研究開発に精力を集中した。
70年代早期、固体燃料推進ロケットの技術面で幾つかの大きな難関を突破。同時に、解放軍は巨浪-1の陸上型の研究開発の可能性を模索し始めた。