ネットに流れた中国第5世代戦闘機・殲-20の写真
ステルス戦闘機は一貫して米ロのような老舗ブランドである空軍強国の「特許」だった。だが将来、新しいメンバーがこのラインに加わるかもしれない。米誌ワイヤードのHPは先ごろ、中国が現在、一種の米ロの風格を兼ね備えた新型ステルス戦闘機を研究開発している可能性は非常に高い、と推測する記事を掲載した。
米ロのステルス戦闘機の特徴を兼ね備えているのか
クリスマス期間中、中国のネットフォーラム上にやや不明瞭な戦闘機の写真が出現。外部では、伝説中の中国初のステルス戦闘機・殲-20の可能性が非常に高いと推測する声が聞かれた。
米国の雑誌エイビエーション・ウィークの戦闘機の専門家、ビル・スィートマン氏はこの写真を見ても、真贋を識別できなかった。中国の軍事関連サイトにはよく、例えば飛行する「ヘリ空母」といった類の創作写真が驚くほど現れるからだ。だが、スィートマン氏は「今回の殲-20の写真はむしろ本物の可能性がある」との考えを示した。さらに説得力を持つのが、このステルス戦闘機が第5世代ステルス戦闘機そのもの特徴を備えている、つまり正断面と三角翼、全動水平尾翼の輪郭がはっきりしていることだ。殲-20は見るからに、米国のF-22「ラプター」戦闘機前部の機体をしており、後部は1年前に姿を現したロシアのT-50ステルス戦闘機に相似していることが検証された。
スィートマン氏は「体積が非常に大きい、非常に長い戦闘機というのが私の印象である。機体の鼻から尾までおよそ70インチ(20米余)、こうしたのは一連の理由があるからだ」と指摘。
スィートマン氏は、殲-20は超音速巡航と機動性の面ではF-22に劣るが、より大きな兵器室を装備、より多くの燃料の携帯が可能だと推測する。さらに、中国が短航程のステルス戦闘機を必要としないのは、「機体自体が備えるすべての防衛能力の目標は本土(中国)から非常に遠い。しかも、機体が大きければそれだけ、爆撃機になる可能性があるからだ」と指摘する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年1月7日