「殲20」(J20)にはどんな技術性能があり、世界の他の第4世代戦闘機とどんな点が違うのか?これについて、空軍兵器専門家の陳洪氏に聞いた。
--米国の第4世代戦闘機F-22やF35はすでに開発に成功し、部隊に導入されているものもあり、ロシアのT50も試験飛行を行ったにもかかわらず、中国製第4世代機がこれほどまでに関心と騒動を呼んでいるのはどうしてか?また技術的な特徴jは?
陳氏:通常、世界の第4世代戦闘機には5F標準というのがある。第1番目が優れたステルス性能。2番目が超音速の巡航能力。3番目がエンジンに関係する超音速機動能力。4番目が視程外の攻撃能力。これは8~10の目標を探知し、そのうちの4~6か、それ以上の目標に攻撃を加えることができること。5番目が短い距離での離着陸能力と、簡単で効率の高いメンテナンス性。500m以内で離陸、700m以内で着陸できなければならない。こうしたことが、第4世代機にこれだけ注目が集まる理由となっている。
▽戦闘機などの大型兵器は開発から導入までの周期が長い
--J20が2017年には部隊に導入されるといううわさがネット上で広がっているが、この情報は正しいか?中国製第4世代機が戦闘力になるにはあとどれくらいかかるか?
陳氏:実際、こうした戦闘機は、第3世代、第4世代を含め、開発、初飛行、導入の段階を経ることになる。開発から初飛行までには相当の時間を要する。例えば、米国のF22は1986年に開発が始まり、1997年に初飛行、2005年にようやく導入された。このため戦闘機の開発、初飛行から本格的に部隊に導入され戦闘力になるまでには相当の長い道のりを経なければならない。数年か十数年はかかる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年1月18日