▽ネットに武装ヘリ「WZ10」の写真流出
環球網によると、最近、海外のメディアはインターネットで流出している中国の新型武装ヘリコプター「WZ10」に関する情報に注目し、これについて議論しているという。
1月30日にシンガポール紙・聯合早報は香港の星島日報の文章を引用し、J20戦闘機の試験飛行成功に続いて、中国の新軍備に関する驚くべき情報が再び伝えられていると報じた。中国が独自に開発した攻撃ヘリコプターWZ10はすでに軍に導入されているという。WZ10は中国で最初に戦闘用に設計されたヘリで、欧米の軍事専門家は、その戦闘能力は米国の攻撃ヘリコプター・アパッチと肩を並べると推測している。
1月中旬、中国の軍事サイトにWZ10の写真が出現した。この写真は近年インターネット上で見られたライトブルーのWZ10試作機とは違い、人民解放軍のヘリコプターをあらわすモスグリーンで塗装され、「LH」のコードからもすでに陸軍航空隊に所属していることがわかる。
同紙によると、最近、インターネット上に正面、側面、後部、底部など様々な角度から撮影した大量の鮮明なWZ10の飛行写真が公開されているという。これらの写真から、当時この戦闘機が地面からそう離れていないことのほか、WZ10のコードはすでにいくつかあり、人民解放軍がすでに相当数のWZ10を導入していると見当がつく。これらの写真は江蘇省南京市郊外で撮影された。
軍事ファンがこれらの写真と以前ネット上に流出した試作機の写真を見比べたところ、操縦席に違いがみられるほか、明らかにまったく異なるエンジンが使われているという。内部情報筋によると、試作機に搭載されているのはカナダ製のPT6C-67Cエンジンだが、カナダは米国に圧力をかけられ納入計画を中止した。このため、中国のWZ10の導入を延期せざるを得なくなった。ここ数年、中国は戦闘機用エンジンの開発で大きな進展を遂げていることから、WZ10には国産のWZ9エンジンが搭載されているという。
米軍が装備しているAH-64アパッチは攻撃ヘリコプターで、湾岸戦争で大活躍した。中国の軍事に詳しい西側の評論家によると、中国のWZ10は世界一流の中型攻撃ヘリコプターで、AH-64と比べると小さく、爆弾搭載量が少ないが、防弾鋼板や武器性能などはいずれもAH-64に劣らない上、機動性がより優れているという。最も重要な点は、WZ10の登場によって、中国は独自に設計した攻撃ヘリコプターを有し、ヘリコプターの生産技術のレベルが一気に20年分飛躍したことだ。