中国政府は31日、「2010年中国国防白書」を発表し、中国があくまで平和発展の道を歩み、独立自主の平和外交政策と防御的な国防政策を堅持し、経済的建設と国防的建設を統一的に計画し、小康社会(ややゆとりのある社会)の全面的な建設において、富国強兵の両立の実現を目指していることを強調した。
1998年以後7回目となる約3万字に及ぶ2010年国防白書は、中国語、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、ロシア語、日本語、アラビア語の8つの言語で、中国の安全情勢や国防政策、解放軍の現代化建設、軍事法制、国防科学技術工業、国防費、軍事的相互信頼の樹立、軍縮などを紹介している。
白書は、海峡両岸(中国大陸部と台湾)は適時に軍事問題について交流し、軍事上の安全と相互信頼メカニズムの構築を検討することができるとしている。中国が国防白書でこの問題に触れたのはこれが初めてとなる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年3月31日