中国の軍用機はその数、機種において依然、大量の「負債」が存在し、空白状態にすらある。国産可能な一部の機種、装備の数にしても需要を満たすにはほど遠い。不足するこうした航空機は、非常に多くがいかにも「立ち遅れたあるいは前時代的」なものだ。だが現実には、これらはむしろ軍事分野において実用的な機種なのである。鳳凰軍事の「防務短評」が伝えた。
◆「水轟-5」水上機
1980年代に研究開発に成功、だが製造されたのはわずか6機。この種のプロペラ機は前時代的と言われ、しかも中国の需要に合わないことから、国内の軍事愛好家は「別-200」「A-40」といったジェット式水上航空機に目を向けている。だが、別の角度から見れば、隣国の日本は国産PS-1系列を絶えず改良しており、最近では新改良型のUS-2Aを14機発注した。
大型4発プロペラ水上機は、適応性に優れ、航続距離が長く、通用性も幅広いことから、広大な海洋を有する国にとってその実用価値は非常に大きい。中国の北海艦隊が保有する「水轟-5」は4機にすぎないが、採用して20年余り経た今でも重要な役割を発揮している。中国の航空工業界最新の「蛟竜-600」は、実は「水轟-5」開発中に中断した後に継続した機種だ。