軍需産業関連週刊誌、ジェーン・ディフェンス・ウィークリー(JDW)は、位相配列レーダーと地対空ミサイルを搭載した中国の空母第1号「ワリヤーグ」が今年7月1日に進水する可能性が高いと伝えた。米国の空母よりも独立性の高い作戦プラットフォームとみられている。
記事の内容は次の通り。
中国メディアが伝えたところによると、9年近い改修を経て、中国初の空母「ワリヤーグ」がまもなく初航行を行う。今月6日、ある中国の情報サイトは、同空母は改修作業をまもなく終え、船体には中国海軍の標準色が塗装され、早ければ今年7月1日に進水する見通しだという。
「施琅」と命名予定の同空母は2002年以降、大連港で近代化の改修が行われてきた。この船体は旧ソ連が1998年に建造したものだが、中国が入手したときには電子回路をはじめ、レーダー、アンテナ、エンジンおよびその他の設備はなかった。
同誌は今月8日、「ワリヤーグ」には位相配列レーダーと地対空ミサイルが搭載され、米軍の空母は通常イージス艦による保護を必要とすることから、米国の空母よりも独立性の高い作戦プラットフォームとなっていると報告した。
同空母の改修作業は最終段階に入っていると言う報道はあるが、まだ多くの精密電子設備は取り付けられていない。ただ、写真からは、位相配列レーダーを除いて、空母の大型船橋(ブリッチ)はすでに完成している。空母の全長は302メートル、幅70.5メートル、満載排水量6.7万トン、速度29-31ノットで、5ロシア製戦闘機「スホーイ33」や中国製の改良型空母搭載機、対艦ヘリコプター、早期警戒ヘリコプターなど0機余りの各種航空機が搭載できるようになっている。
中国の操縦士は空母からの離着陸の経験がないことからも、中国の空母配備が同地域の安全に影響を与えるまでにはある程度の時間がかかるものとみられる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年4月14日