中国の第4世代ステルス戦闘機「殲(J)-20」が17日、大勢の軍事マニアが見守る中、成都飛行場付近で2回目の試験飛行を実施した。その写真がインターネット上に出回ると、J-20は米空軍の次期戦闘機「F-22」よりも大きいという憶測が海外の専門家の間で飛び交った。サイズは何を意味するのか?大きいほうがいいのか、それとも小さいほうがいいのか?新華社が発行する雑誌「世界軍事」の編集長で軍事問題に詳しい陳虎氏に解読してもらった。
◆作戦能力が高い大型機
戦闘機のサイズが大きく、重量があるほど、より多くの燃料や弾薬が搭載できる上、機内の空間が広いため、先進的で巨大な電子設備を十分に積むことが可能となる。
と同時に、第4世代機の最大の特徴はレーダーから探知されにくいステルス性で、その主な作戦任務は空中戦闘ではなく、対地攻撃とされている。例えば、米国人の説明によると、米国の第4世代機F-22、F-35は主に、隙間のない防空火力網を突破し、防空システムの隙をつく任務にあたり、それに続いて技術性能がより低い航空機が広い範囲で作戦攻撃を展開するのだとしている。
そうした意味からも、第4世代機は対地攻撃性が注目されており、搭載弾量、搭載燃料量、長距離飛行が相当重要な指標となるため、機体が大きいほどメリットが高い。
◆ステルス作戦に強い大型機