中国、空母戦闘群の構築にあと15~20年は必要

中国、空母戦闘群の構築にあと15~20年は必要。 権威ある英国の情報機関は、中国海軍は今後、空母を6隻建造する可能性が高く、その第1号は2015年前後に導入されると予測する。ただ、たった1隻の空母では空母を中心とする海軍を築いたことにはならない。まず、中国が4~6隻の空母からなる戦闘群を構築するのにあと15~20年はかかるだろう…

タグ: 中国 空母 戦闘群 構築 未来形

発信時間: 2011-05-11 16:54:57 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

シンガポールの「海峡時報」のホームページで10日、「中国の空母は未来形」と題する文章を発表した。内容は次の通り。

中国はまもなく第1号となる空母を手に入れる――ついにこの日を迎えた。今後さらに4隻から6隻の航空母艦を建造するだろう。中国海軍は空母を中心とする軍隊を独自の手で建設しているが、この目標の実現は難しく、すぐに実現することもないだろう。

権威ある英国の情報機関は、中国海軍は今後、空母を6隻建造する可能性が高く、その第1号は2015年前後に導入されると予測する。

こうした予測が現実となれば、中国海軍は空母を中心とする作戦に切り替えるだろう。空母が潜水艦、駆逐艦、護衛艦からなる戦闘群の中心となり、その軍事力が誇示される。空母戦闘群は最強の軍事力のシンボルであり、長期的な戦闘力を持つことになる。

ただ、たった1隻の空母では空母を中心とする海軍を築いたことにはならない。まず、中国が4~6隻の空母からなる戦闘群を構築するのにあと15~20年はかかるだろう。しかも、空母作戦は極めて複雑だ。航空機の離陸や各方向の移動を空母の甲板で行わねばらない。飛行作戦ではこれが最もプレッシャーになる。また、甲板は非常に危険な作業エリアだが、狭いため、ここで様々な活動を同時に行う必要がある。そのため、パイロットは整備員の死傷率が非常に高い場所でもある。

空母作戦には余分な負担もかかる。他の水上戦闘力に比べ、空母自体が非常に複雑な「システムの中のシステム」だといえる。空母には通常異なる航空連隊が乗艦する。米空母だと4つの独立した航空連隊(電子戦連隊、対艦・捜索ヘリ連隊、早期警戒連隊、輸送機支隊)となる。

それだけでなく、「サイクル作戦」(戦闘機の離陸と回収作業を1日のうちに繰り返し続ける)では人員と機械のバランスを取りながら行動しなければならない。それには持続的な訓練を通じて熟練度を高める必要がある。

そのため、中国海軍が米空母のような複雑なレベルに達するかは疑問が残る。空母「ワリャーグ」は「スキージャンプ」甲板を採用しており、複雑な射出器を取り付ける必要性は省かれたが、その分、空母に搭載できる航空機数は減り、しかも同時に派遣する航空機の数も制限される。艦載機の離陸を成功させるため、一部の武器や燃料の搭載をあきらめなければならない。これは航空機の火力や作戦半径に大きく影響することになる。

こうした問題があるにもかかわらず、中国海軍は依然として空母を中心とする軍隊を建設する決意を固めている。過去10年間、中国軍は軍事力拡張に対し、断固たる決意を示してきた。中国は今後も大量の資源を軍事の近代化に投入し続けるだろう。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月11日

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