中国国防部外事弁公室の関友飛副主任は1日、6月3-5日にシンガポールで開かれる2011年度シャングリラ対話(アジア安全保障会議)に梁光烈国防部長が出席すると発表した。中国国防部長の参加は、10年前の対話開始以来初だ。
「これは多国間協力の強化と調和あるアジア太平洋の建設に関する胡錦濤国家主席の提言を実行化するための具体的措置、地域安全保障の相互信頼と協力の強化に向けた中国軍の積極的な努力であり、アジア太平洋地域の安全保障の維持・促進を強く重視する中国の姿勢の現われだ」と関副主任は指摘した。
梁部長は「中国の国際安全保障協力」について発言するほか、米国やシンガポールなどの防衛当局首脳と二国間会談を行う。
関副主任によると中国代表団は中国の防御的国防政策と地域安全保障協力の推進、調和あるアジア太平洋構築に関する政策と主張を全面的に詳述。平和的発展路線を堅持する断固たる決意と国際安全保障協力の推進への積極的な姿勢を明確に表明する。
また、地域安全保障問題について関係国の防衛当局指導者と対話し、域内諸国の相互信頼と意思疎通・協調の強化、アジア太平洋の良好な安全保障環境の共同構築を図る。さらに国際平和維持活動、災害救助、海賊取り締まりなどにおける中国軍の理念と実践について説明し、非従来型の安全保障分野における国際協力をさらに深めるべく努力する。
シャングリラ対話は英国国際戦略研究所の主催、シンガポール国防省の協力により開催される最大規模、最高レベルのアジア太平洋地域安全保障対話。中国人民解放軍は07年にハイレベル代表団を派遣して以来、4年連続で副総参謀長が出席している。(編集NA)
「人民網日本語版」2011年6月2日