改装中の中国初の空母「ワリヤーグ」
南中国海周辺の各国は現在、海軍拡張競争を繰り広げており、中国も離れた海岸への兵力投入能力を高めようと、その強大な軍事力を急速に拡大している。英BBCが14日、伝えた。
◆戦わずして勝ちたい中国
中国海軍は同区域ですでに主導的な地位にある。いつか、その数々の新型システムが米海軍のどう区域における統治的地位を「脅かす」ことになるだろう。中国の隣国、特にベトナムとフィリピンのように長年中国と争ってきた国はそれを懸念している。
米海軍戦争大学で中国問題を研究するアンドリュー・エリクソン博士は「中国は戦争を起こしたくはなく、軍事力を拡大することで中国の核心的利益を脅かす各国の行動を抑止し、戦わずして勝つという目的を果たそうとしている」とし、次の3つの兵器が中国の戦略的範囲拡大の象徴となっていると指摘する。そのひとつが、まもなく試験航行を始める中国初の空母。そして昨年末にインターネットで写真が公開された新型ステルス戦闘機「殲-20」原型機。さらに、中国は海上を移動する船舶を攻撃できる世界初の長距離弾道ミサイルの配備をもうすでに始めていると米軍事専門家は見ている。
エリクソン博士によると、中国の軍事力は今のところ地域の接近阻止・領域拒否戦略の推進に集中している。この戦略はある意味、兵器システムの開発によって命運をわける。従って、米国が関与すれば中国の空母戦闘群は危険な立場に置かれるという。
◆殲-15の母艦