赤十字のマークではなく、目立つ「88」の番号がなければ、ワリヤーグ号の隣に停泊している船を海軍の病院船「和平方舟」だと間違うだろう。
◇未完成
しかしその後部の甲板は「和平方舟」の甲板ほど広くはないが、甲板が高く、下部により多くの船室が設けられている。何も搭載されていないからか、吃水は浅い。ワリヤーグと非常によく似ている。
88号の外観からは武器システムは見当たらないが、新しい船であることは間違いなく、通信塔などには足場が組まれ、未完成らしい。青い作業着を着て黄色いヘルメットをかぶった作業員が行き来する姿が見える。作業員の服装はワリヤーグで働く作業員と同じだ。
船全体に新しくペンキが塗られ、太陽の日差しが白い船体を照らし、まぶしく耀き、青とグレーの船体のワリヤーグよりも目立っている。
新華社と軍関係のメディアの報道によると、ナンバー8で始まる船舶はいずれも海軍の訓練、支援、補助にあたる船だという。例えば、訓練艦の「鄭和」は81、同じく訓練艦の「世昌」は82、「861」は遠洋救助船、「891」「892」は武器実験に関係し、「886」は大型補給船、「和平方舟」は866だ。「88」がこれらの支援船とまったく機能が異なるのは明らかだ。
◇ワリヤーグに奉仕
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