間もなく完工される中国の1番艦「ワリャーグ」
中国人民解放軍の陳炳徳総参謀長は空母の建設に関するAP通信の質問に対し、「何隻の空母を建造するかまだ決まっていない」とし、「米国は十数隻の空母を有しているが中国には1隻もない。これは中国の国力にふさわしくない」と答えた。この発言に、中国の空母、特に中国が何隻の空母を建造するかに各国メディアの関心が再び集まっている。
◇飛び交う初の空母の配備地に関する推測
ロイター通信は12日、中国の1番艦「ワリャーグ」がこの数週間以内に進水、主に訓練目的に使われると報じた。一方、台湾の「中国時報」は、同空母がいつ導入され、どこに配備されるかまだわかっていないと伝えた。また、別の空母を上海で建造中だといううわさもある。
しかし、戦略目標、地理的配置、編隊組織上、南海艦隊に配備される可能性が最も高いと中国時報が台湾の退役将校の話として13日、伝えた。
米軍事情報サイトは、ワリャーグが北海艦隊に配備されると予測する。中国が東北の興城にウクライナのニトカ艦載機訓練センターに匹敵する陸上艦載機訓練センターを建設したことをその理由にあげている。ワリャーグは作戦ではなく、主に訓練に使われるため、中国の「内湖」ともいえる渤海湾に長期的に停泊すると予想される。そこは安全と機密性の角度から考えて艦載機のパイロットの訓練に非常に適しているという。
こうした予測について、軍事科学院の杜文竜研究員は、空母の配備は港湾の状況によって決まるとし、有効な防御作戦を展開するためには、あまり姿を曝していると攻撃を受けやすいと指摘する。
◇中国の空母数、大多数の海洋海軍を抜く?