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米軍事専門誌ディフェンス・ニューズ(電子版)は14日、中国が無人機「銀鷹」の開発に成功、同機は人民解放軍海軍の遠隔通信を支援すると報じた。環球網が伝えた。
銀鷹は6月1日、中国東北部の哈爾浜(ハルビン)で初の試験飛行を実施。3時間半の試験飛行で一連の飛行テストを行った。
人民解放軍海軍が今後、無人機を使って日本の海上自衛隊の艦艇を「妨害」するつもりだとの見方がある。こうした「妨害行為」で情報伝達とともに、重大事件の発生を回避することができるという。
◇様々なタイプの無人機を開発
ワシントンのシンクタンク、国際評価戦略センター(IASC)のリチャード・フィッシャー氏は「この新型無人機は人民解放軍の情報化の総体的な原則に則し、無人機システムの応用を強化するという目標とも一致する」とコメント。
その性能はまだ明らかになっていないが、師団・旅団指揮部の通信の完全性確保に役立てられる可能性が高い。これまで同機の存在は知られていなかったことから、電子戦争や電子情報に使う無人機などまだ他に様々なタイプの無人機を中国が開発している可能性があるとフィッシャー氏はみる。
中国軍網が公開した写真をみると、銀鷹はASN-209無人機をベースに開発され、機体と機翼に4本の垂直アンテナがついている。
ASN-209無人機は西安愛生公司が開発したもので、その仕様は中国の他の無人機計画にも広く応用されている。同機は地上データと戦闘機が捕らえたデータの交換設備を搭載、視界外の任務を遂行できる。
◇作戦範囲は半径200キロ