国防部の耿雁生報道官は27日、北京で開かれた定例記者会見の席で、科学研究実験と訓練のために、中国が輸入した古い(未完成)航空母艦(空母)の改造を行っていることを明らかにした。
耿報道官は次のように説明した。関係部門は各方面の要素を総合的に考慮し、空母の開発に取り組んでいるところだ。改造空母の航海試験に関する具体的なスケジュールは、改造の進展状況によって決まる。自力で艦載機パイロットを養成する事業も進めている。
さらに次のように強調した。空母は兵器として、進攻にも防御にも使うことができ、世界の平和を守ることや災害救援などにも使うことができる。中国が空母を研究開発するのは、国家の安全と世界の平和を守る能力を強化するためだ。空母の開発によって、中国の抑止的な国防政策が変わることはないし、海軍の近海防衛戦略が変わることもない。
また「空母の建造と導入は長期的なプロセスである。空母の研究と建造は、中国の国防科学技術レベルを示すもので、中国軍の近代化を促すことの重要な役割を果すことは間違いない」と語った。
耿報道官は「空母関連の情報を流した時機と現在の南中国海情勢は関係ない」と指摘した。
(新華網日本語=中国通信社)より 2011年7月28日