ヌーランド米国務省報道官は10日の定例会見で「米国は中国の空母開発に一貫して懸念を抱いており、より高い透明性を必要としている」と表明した。
ことわざにいわく、主張できる者は傾聴できる者に如かず。ヌーランド報道官と人民網記者とのやりとりに目を通してみると、米政府の横暴や不当が容易に伝わってくる。
記者:なぜ米国は中国の空母保有について説明を求めるのか。中国側が「われわれには空母が必要だからだ」と一言言えば、すでに十分な説明ではないのか?
ヌーランド報道官:これは、中国がより広範囲において他国のような透明性がないことへの米国の懸念の一部に過ぎない。中国は新たな軍備や軍事予算に関して米国に比べ透明性が低い。このため米側は懸念を抱いている。米側は双方が軍事面で開かれた、透明な関係を持つことを望んでいる。
記者:まさか中国の空母はステルスだとか超小型だとでも言うのか。米側は中国の空母がどこにあるのか知っている。これに透明だの透明でないだのがあるのか?
ヌーランド報道官:米国は多くの国々との軍事関係において、二国間対話を通じて軍備およびその用途、配備計画などを具体的に把握できる。だが中国との関係はこうした透明性のレベルに達していない。両国の指導者はそうあるべきだと表明しているし、われわれもそれを希望している。
記者:過去10年間、米国の軍事費の伸びは中国を上回っている。米国の国防予算は6000億ドル以上だ。今もこのような圧倒的優位にある米国が、なぜ中国の軍備政策や防御支出について、それほど懸念するのか?空母を例に取ると、以前は14:0だったのが14:1になっただけだ。
ヌーランド報道官:具体的な軍事費や空母数の比較については、国防総省に問い合わせてもらいたい。
偏屈はその背後に道義上の支えを欠くため、対応に窮するのも無理はない。
「人民網日本語版」2011年8月12日